次期生徒会役員の選挙。
その存在を初めて知った祐巳は驚愕する。

「じゃ、じゃあその選挙の結果次第では・・・」

お姉さまがロサ・キネンシスになれなくなってしまう！
危機感を抱く祐巳は日に日に憂いをつのらせる祥子さまになんとか勝って欲しいと
願う。
そう、あの『赤いマスクの２年生』に・・・！

１月２日。お正月早々祥子さまの呼び出しによって小笠原家にお邪魔することに
なった祐巳。
祥子さまの『迎えを行かせるから』という言葉で近くのコンビニ前で佇んでいると・・

ギュイイイイーーー
グァバシュ
ズガガガガガガガガ
ウアア〜
プスン

謎の音をまきちらしながら一台の暴走自動車が祐巳の前に止まる。
そして中から出てきたのは──

「いやぁー祐巳ちゃん、あけましておめでとう」

意外な人（聖さま）だった。
危険を感じつつも聖さまの車に乗り、小笠原宅に向かう祐巳。
果たして祐巳は、平和な正月をすごすことが出来るのだろうか。